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「経営者の方への応援マナー」 4 岩下 宣子
 経営者の方は、仕事の関係で色々な方とお食事する機会があると思います。近頃はナイフ、フォークの使い方は、上手ですが和食のマナーが出来ない方が多いように思います。
昔は、お箸を使い終わった後の箸先の汚れでその人の教養を図ったと言われています。箸先の汚れは昔から箸先五分多くて一寸と言われているように一、五センチから三センチです。五センチぐらい汚す人はざらにいるように思います。一度に沢山のオカズを箸でとったり、お椀や茶わん蒸しの中味を箸で探ったりすると一度に箸先を汚してしまいます。特に会食の時は、いつ話しかけられてもよいように少しずつ口に運ぶのが賢い食べ方です。
食事を中断してお箸を置く時がありますが、どのようになさっていますか?
器にお箸を渡して置く方も多いですね。昔から「渡し箸」といってお箸が器から落ちることがあるのでしてはいけないマナーです。お箸置きに戻すか、箸置きがない場合は箸袋を千代結びに折って箸置きとして使います。それもない場合は、御膳の上に料理がのっているのならば、お膳の左端にお箸の先を出しておきます。それもない場合は、小皿の端にかけるようにします。
 それから、よく見かけるのがお椀の蓋を食べ終わったときに、蓋をひっくり返しておくことです。ぬりものは、ひっくり返しておくと塗りを痛める恐れがあります。元通り蓋をしておけばよいのです。元通りだと食べたかどうか分からないでしょう?と言う方が蓋をずらしておく置く光景も見ますが、だらしなく見えます。その場合は、元通りに蓋をしてから御膳の外に出しておけばよいのです。ご馳走さまのサインになります。物も人も大切に丁寧に扱うのがマナーです。
共立女子短期大学卒業。キッコーマン入社。
全日本作法会の内田宗輝氏、小笠原流小笠原清信氏のもとでマナーを学び、1985年、現代礼法研究所を設立。マナーデザイナーとして、企業、学校、商工会議所、公共団体などでマナーの指導、研修、講演と執筆活動を行う。
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