かつて丸山敏雄は、身近にいる研究員に親しく『万人幸福の栞』を講義したそうです。その当時、講義を受けた一人である宇宿五郎(故人)のメモには、運命や境遇を切り拓いて行く事について、こんな言葉が記されていました。
今の若い人は、運命論を信じない。…こういう時勢だから仕方が無い。梅雨時が来たからつゆがれになるとあきらめる。
仕方がないのではなく、仕方はあるのである。今居るところを、最上であると思ってやってゆくとよい。
メモはまだ続いていますが、ここに「今居るところを、最上であると思って」とあるのに着目して下さい。これこそが「運命自招」の立脚点。
これからの素晴らしい運命を自分の力で招こうと心得ても、「いま・ここ」に在る自分、その境遇を否定していたのでは駄目なのです。否定するどころか、最上と自覚するのでなければ。
この捉え方、すなわち「一切が善である」という絶対肯定の姿勢に立脚してこそ、運命をプラスに転換し、さらなる創造を遂げて行く事も出来るのです。全てに原因があってそれぞれの結果が起っているのですから、どんな状況にあっても「今が最上」この私が最高」とスナオな気持ちで受けとめられるよう、考え方のトレーニングをしていきましょう。
丸山敏秋 著「源流を汲む」今に生きる丸山敏雄の言葉
P61 6行目〜p62 11行4目
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