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人は、はてしもないほど宏い地球上の、ただ一つの点に立っている。と同時に、限りもない昔から終わりもない未来にと続いて流れて行く時間の、ただ一秒の中に生きている。
そしてまた、今生きている一瞬一瞬は、前と後ろに二つの面を持っている。
一方は、暗い、冷たい、陰の面。ほかの一方は、明るい、暖かい、陽の面。そして、どちらに向いて進むも、自由勝手である。ただ陽の面に進めば、常に喜びと幸福とが待っているが、陰の方に行けば、必ず苦痛と不幸がひかえているだけである。
それで苦痛に出くわした時は、百八十度に方向を変えて、さっさと進んでゆけば良いのであるが、人は案外おろかである。(後略)
丸山敏雄 著「人類の朝光」P17
かつて丸山敏雄は、身近にいる研究員に親しく『万人幸福の栞』を講義したそうです。その当時、講義を受けた一人である宇宿五郎(故人)のメモには、運命や境遇を切り拓いて行く事について、こんな言葉が記されていました。
今の若い人は、運命論を信じない。…こういう時勢だから仕方が無い。梅雨時が来たからつゆがれになるとあきらめる。
仕方がないのではなく、仕方はあるのである。今居るところを、最上であると思ってやってゆくとよい。
メモはまだ続いていますが、ここに「今居るところを、最上であると思って」とあるのに着目して下さい。これこそが「運命自招」の立脚点。
これからの素晴らしい運命を自分の力で招こうと心得ても、「いま・ここ」に在る自分、その境遇を否定していたのでは駄目なのです。否定するどころか、最上と自覚するのでなければ。
この捉え方、すなわち「一切が善である」という絶対肯定の姿勢に立脚してこそ、運命をプラスに転換し、さらなる創造を遂げて行く事も出来るのです。全てに原因があってそれぞれの結果が起っているのですから、どんな状況にあっても「今が最上」この私が最高」とスナオな気持ちで受けとめられるよう、考え方のトレーニングをしていきましょう。
丸山敏秋 著「源流を汲む」今に生きる丸山敏雄の言葉
P61 6行目〜p62 11行4目
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