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千葉県倫理法人会広報委員会特別企画の「長太郎物語」の連載がホームページで始まります
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千葉県倫理法人会広報委員会特別企画「長太郎物語」
人生のチャンネルを変えた邂逅
洞下 実 千葉県倫理法人会4代目会長
洞下 実 千葉県倫理法人会4代目会長
洞下 実 千葉県倫理法人会4代目会長
 わが人生の師・滝口長太郎さんとの出会いは、25年前の富士倫理学苑における「経営者セミナー」の場でした。
 体験学習「恩の遡源」で、冬の夜空のもと、砂利の上での正座の苦痛が極限に達しつつあった時でした。闇の中から威厳のあるY講師の声が響いて、「今我々が味わっているこの苦痛は、我々を生んでくれた母親のお産の苦痛に比べれば千分の一、万分の一にも及ぶものではない。わが命の根元は両親である。親が偉いからではない、強いからではない。世の中でただ一人の親に感謝し、親孝行ひとつ出来ない者に何ができるか!」と一喝されたのです。
 その言葉に接したとき、親不孝者であった私は強いショックを感じました。そして、今は亡き両親に心から詫びていくうちに、反省のあまり涙が流れ出て止まらない。そんな時、私の隣にいた老紳士が大声をあげて泣き出したのです。闇夜の中で、ともに涙の洗浄でした。
 その隣の老紳士こそが滝口長太郎さん、その人だったのです。その直後、静座室に戻るや、長太郎さんは泣きながら体験談を語ってくれました。その時私は、なんと純情な心と度量の大きな人なのだろう、と長太郎さんに惚れたのでした。
 それ以降私は、たびたび長太郎さんのかばん持ちをして、倫理運動に出歩くことになりました。年数を重ねていくうち、ますます長太郎さんの人間的魅力に惹かれるようになりました。移動の道中もさまざまな指南や教訓を数多くいただき、そのお蔭によって私の現在がある、といっても決して過言ではありません。
◎長太郎先生の遺訓
―「不動産を買うときには値切るな」
 昭和59年年末のことでした。長太郎さんから電話が掛かってきました。用件は、年が明けた1月にインドへ行くから付いて来い、とのお誘いです。その誘いかたが面白い。「お釈迦様に会いに行こうよ、きっと素晴らしいお土産を貰えるぜ」と。少々いぶかっていると、「君、倫理は純情の実践が一番だろう、ハイの実践で行こうよ」と。この説得にはまいってしまいました。
 長太郎さんの息のかかった20人前後の小団体で、お釈迦様のいわれのある聖地を視察していくうち、バスがガンジス川の橋の上で故障し、止まってしまいました。時間を持て余した私は、前の方の席にいた長太郎さんのところへ行って個人指導を受けることにしました。
 「実は倒産した会社のビルを買え、と管財人が言ってきているのですが、迷っています」と話すと、ちょっと考えてから「それは買うべきだね」という言葉が返ってきました。
 その唐突な答に戸惑いを感じていると、「君はヤドカリを知っているだろう? あのヤドカリは自分の身体が大きくなると、身に合った貝(宿)を探して移り住む習性がある。それと同じだ。良い買物だと思うよ」とのことでした。
 考えてみると、本社ビルは狭くなっていました。しかしその売り物件は、建坪330平米、6階建てで約1,800平米もある。あまりに大き過ぎるのではないか? という不安がよぎります。
 さらに、「“売ってくれ”と、“買ってくれ”とでは大差がある。損はない、買っておけ」と言われるのです。しかし買うには莫大な借金が必要だったのです。
 浮かぬ顔をしている私の顔を見てとって、さらに言葉を重ね、「力のないところには話は来ないもの、必ず買えるはずだ」と。その一言が、ずしりと心に響きました。ここまでくると、もうNOとも言えず、「ハイ、買います」と思わず言葉が先に出てしまいました。
洞下 実 千葉県倫理法人会4代目会長
お釈迦様に会いに行ったインドへの旅
前列・右から3人目が長太郎先生、後列・左端が筆者
 すると、後ろの席から突然大きな拍手が起こりました。長太郎さんは元来声が大きかったので、問答は車内中に筒抜けだったのです。長太郎さんはさらに言葉を続けて、「不動産を買うときには値切ってはいけない、なぜなら値切ると傷が付くからだ」と。そして「これからの交渉にあたっては、『買ってもいいよ』の一言だけでよい。あとは余計なことをいっさい言うな」とのことでした。私は半信半疑でしたが、「わかりました」と答え、この話は取りあえず終りとなりました。
 帰国して、まもなく管財人がやって来ました。どうせ“駄目もと”のつもりで、アドバイス通り「買ってもいいよ」と言うだけで、とぼけ続けました。
 ところが、どうでしょう。相手が勝手にどんどん値を下げてきて、とどのつまり3回も足を運んでくれた結果、予想外の安値で円満契約をみる結果に至ったのでした。
 バブルが始まる前であったし、安い買物だっただけではなく、現在でも本社ビルとして立派な働きをしてくれています。「物を大切に扱えば喜んで働いてくれる」という体験がつかめた、と感謝で一杯です。
 この体験は、その後もタイランド工場用地をはじめ、数回にわたって用地の買収を経験した際にも、間違いのない教訓として生かされたのでした。
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